ドイツのリヴィジテッド/ブレインから、07年新規リマスター&デジパックでのリシュー。音質は太くて非常に迫力があり、国内盤も含め今までのリシュー盤の中では一番よいと思う。エンブリオは、アモン・デュールやハブーブ、ポポル・ヴー、ビトウィーン周辺人脈のミュージシャン達によって、クリスチャン・ビュッシャールを中心に69年にミュンヘンで結成されたグループで、一度も解散することなく現在も活動を続けている。本作は、73年にドイツのブレインからリリースされたフォース・アルバムだが、71年12月と72年3,9月にレコーディングされたマテリアルを収録したもの。クレジット・メンバーは、クリスチャン・ビュッシャール、エドガー・ホフマン、ロマン・ブンカ、ジミー・ジャクソン、マル・ウォルドロン、デイヴ・キング、ヨルグ・エヴァースの7人で、曲によって多少の変動がある模様。ハブーブ、アモン・デュール2でもお馴染みの、ジャクソンの天空を突き抜けるようなメロトロン&コーラス・オルガンが全編に渡って響き渡っていて、太くうねるエヴァース&キングのベースとグルーヴィなビュッシャールのドラムに乗せて、ブンカの特徴的なギター&サズ、ホフマンの枯れた哀愁のヴァイオリンが切り込み、ウォルドロンの弾きまくるエレピ等々が渾然一体となって盛り上がる様はともかくも圧巻。アーシーで妖しいB級感が強く、いわゆるシンフォニック・プログレ系リスナーへのウケはよくないかも知れないが、間違いなくジャーマン・サイケ・インプロ・ジャズ・ロック最高峰の1つと思う。ともかくも、文句なしにカッコいい好盤に違いない。素晴らしい!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Digi-Pack CD(2007 Re-master) / Revisited/Brain /German)