ドイツのガーデン・オブ・デライツから、20分に及ぶ70年10月のエッセンでの未発表ライヴ音源1曲をボーナスで加えてのリシュー。エンブリオは、アモン・デュールやハブーブ、ポポル・ヴー、ビトウィーン周辺人脈のミュージシャン達によって、クリスチャン・ビュッシャールを中心に69年にミュンヘンで結成されたグループ。数多のメンバー変遷を繰り返しながら、一度も解散することなく現在も活動を続けている。本作は、73年にドイツのUA(ユナイテッド・アーティスツ)からリリースされたサード・アルバムだが、72年3月にレコーディングされたマテリアルを収録したもの。メンバーは、クリスチャン・ビュッシャール、エドガー・ホフマン、デイヴ・キング、シジ・シュワブの4人編成で、次作「スティッヒ・アウス」と共に全作品中最もセッション色が強く、このヨレた猥雑感はダモ鈴木在籍時のカンに非常に近いという印象。ジャズと国籍不明の民族音楽を、サイケで括った感じのサウンドだが、ともかくも妖しく全体にドラッグの香りがプンプンと漂う。ドラッギーとはいっても、真っ当な腕を身に付けたミュージョシャン達が確信犯でやっていて、ヒッピーくずれのなんちゃってな底の浅さはなく、特にキングのベースのカッコよさはちょっと圧巻で、全体に濃密なインプロでガンガン盛り上がる様は素直に圧巻。ダーク一辺倒な曲調ではないが、非常に人間臭くてクセがあり、随所に聴き所十分なインプロ・ジャズ・ロックの好盤と思う。ボーナス曲も文句なしにカッコよかった。素晴らしい!。
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(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2003) / Garden Of Delights/German)