ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニー・ミュージックから、25年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリシュー。ジャーンはマンハイム出身のグループで、ラインハルト・カルワトキーが中心となって71年に結成されている。本作は、73年のセカンド「タイム・マシーン」と74年サード「エレクトリック・サイレンス」の2枚のアルバムをカップリング」した2in1CDで、オリジナルは2枚ともドイツのベラフォン/バシラス・レコード。メンバーは、どちらもカルワトキー、エディ・マロン(ex.ミサス・ビーストリー,ヴィタ・ノヴァ,etc)、ペーター・ギガー(ex.ドラム・サーカス,フォルカー・クリーゲル,etc)のトリオ編成で、プロデュースもペーター・ハウケ。72年ファースト「ジャーン」以降にカルワトキー以外のメンバーが一新され、煮え切らないB級アート・ロック・プログレ方面から、ジャズ・ロック色内包の実験色を交えた、ハード&アブストラクトなインプロ・プログレ・サウンド路線にシフトした2枚。達者で饒舌なドラム、エバーハルト・ウェバー的ベース、ゲイリー・ボイル的ギターによる演奏は、コール&レスポンスもハマっていてわりと素直に圧巻で、『フリー・ジャズ的なフュージョン/ジャズ・ロックを目指して、ヴォルフガング・ダウナーのエト・セトラ等を手本とした』というメンバー達の言葉通りの印象。フレーズや場面転換の唐突さも含め、全体にジャーマン・ロック然としたサイケなB級クラウト感も十分で、この線としてはどちらもカッコいい好盤と思う。余談だが、このバンド名はおそらく、19世紀の神智学者ヘレナ・ブラヴァツキーが『アトランティス文明の叡智を伝える世界最古の書物』として実在を主張した、「ジャーンの書」からとったものと思われる。オーストリア・プレス盤
輸入盤
(Progressive/Psyche,Experimental,Jazz Rock / Digi-Sleeve CD(2025 Re-master) / MIG Music/German,Austria)