ドイツのシレーナ・レコードから、10年リマスター&デジパックでのリシュー。多分初CD化。カート・クレスはフランクフルト近郊のブラハトタール出身のドラマーで、オレンジ・ピール、パスポート、アトランティス、トリアンヴィラート、スコーピオンズ等々で活動した、ジャーマン・ロックの知る人ぞ知る存在。カート・クレス・クランは、クレスがパスポート在籍時に平行して結成したグループで、本作は75年にドイツのアトランティックからリリースされた唯一のアルバム。メンバ-は、クレス、ヴォルカー・クリーゲル(ex.ニュー・ヴァイオリン・サミット,etc)、クリスチャン・シュルツェ(ex.パスポート,ユートピア,etc)、デイヴ・キング(ex.エンブリオ,エト・セトラ,etc)の4人編成を基本に、曲によってエック・ファン・ローエンが適時ゲスト参加。16ビートを基調としたキレのよいクレスのドラムと、粘っこくて太いキングのベースを軸に、クリーゲルのクセのある高速ギター、シュルツェのツボを押さえたエレピやクラヴィネットが炸裂するバカテク・ジャズ・ロック/フュージョン系サウンドを展開。ファンキーなグルーヴ感を担保しつつもタイトでハネないロック調のドラムと、ヒップでバカテクなベースのリズム隊はともかくも強力で、それに乗せて気持ちよく弾きまくるギターや歯切れよくリフを刻むエレピ、マイルス・デイヴィス的なファン・ローエンのコルネットのハマりも上々。バカテク系の線として素直にカッコよく、ジャズ・ロック/フュージョン・プログレ系愛好家なら素直に楽しめると思う。この後、クレス、シュルツェ、キングの3人はスノウボールを結成。
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(Progressive/Jazz Rock,Fusion,Psyche / Digi-Pack CD(2010 Re-master) / Sireena Records/German)