ドイツのレパートリーから、11年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。USA盤スリーヴの見開き紙ジャケ仕様で、音質はクリアで非常によい。ルネッサンスは、キース&ジェーン・レルフ達のオリジナル・ルネッサンス消滅後、マイケル・ダンフォードとアニー・ハズラムをキーパーソンとして再編されたグループで、メンバーも音楽性も異なる別のグループといってよいと思う。本作は、79年にUKワーナーからリリースされたセヴンス・アルバムで、確か邦題は「碧の幻想」。メンバーは、セカンド以降不変のアニー、ダンフォード、ジョン・タウト、ジョン・キャンプ、テリー・サリヴァンの5人編成で、前作に続きプロデュース&エンジニアをデヴィッド・ヘンツェルが担当。長尺ナンバーはなく、3~5分程度のキャッチーなナンバーが並んでいて、明らかにクラシカル・プログレ路線からポップ・プログレ路線にシフトしている印象だが、コンパクトで真っ当なアレンジと楽曲は、この線としては決して悪くない仕上がり。70年代後半にはトレードマーク的だった壮大なオーケストラもなく、前作までのクラシカルなプログレ的ドラマティックさには欠けるという意味では、巷の評判も今一つで多くのファンが離れてしまった作品。ところがしかし、ポップ・プログレの線としては曲の粒が揃っていて全体のバランスもよく、これがルネッサンスでなかったら、かなり評価されたかも知れない好盤と思う。
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(Progressive/Symphonic,Pop / Paper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Repertoire/German)