USAのサウス・サイドから、デジパックでのリシュー。ドクター・トゥリーはニュー・ジーランドのオークランド出身のグループで、フランク・ギブソン・ジュニアやマーレイ・マクナブが中心となって74年に結成されている。本作は、ニュー・ジーランドのEMIから76年にリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、マクナブ、ギブソン・ジュニア、ジマーティン・ウインチ、キム・パターソン、ボブ・ジャクソン、ョン・バンクスの6人編成を基本に、曲によってアラン・ガルブレイスが適時ゲスト参加、ガルブレイス、ギブソン・ジュニア、ジュリアン・リーの共同プロデュース。中スリーヴのライナーには、ニュー・ジーランド最初の本格的ジャズ・ロック/クロスオーヴァー作品とあって、確かにバカテクな炸裂ジャズ・ロックを展開しているのだが、リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)のカヴァーも含め、曲によってRTF風とマイルス・デイヴィス風に大別される印象。適度にメロディアスな楽曲はわりといい感じで、変拍子やポリリズムを随所に織り交ぜたアレンジと、バンド感を保ったまま炸裂しっぱなしの演奏は文句なしに上等でカッコよく、演奏も楽曲も両方楽しめるタイプ。日本での知名度はおそらくゼロに等しいかも知れないが、RTF&マイルス風の楽曲をロック的ノリの演奏で展開するサウンドはバンド感十分で、バカテク・ジャズ・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Crossover / Digi-Pack CD(2008) /South Side/USA)