国内のマーキー/ベル・アンティークから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、SHM-CD&22年新規リマスター盤、70年代2曲と03年2曲の計4曲のライヴ音源をボーナス収録。アラスはブエノスアイレス出身のグループで、元アルマ・イ・ヴィダのグスタボ・モレットが中心となって74年に結成された。74年中にアルゼンチン国内ツアーを敢行、75年にデビュー・シングル、76年にファースト・アルバムをリリース、メンバー・チェンジを経て77年にセカンドをレコーディングするが、モレットがニュー・ヨークのコロンビア大学で作曲の学位取得のため78年に渡米して解散、セカンドは83年になって7年越しにリリースされている。本作は、83年にアルゼンチンEMIからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「あなたの村の情景」、ライナーは宮坂聖一。メンバーは、前作からのモレット、カルロス・リガンティ(ex.マテリア・グリス,etc)に、新たにペドロ・アズナール(ex.マドレ・アトミカ,etc)を加えたトリオ編成。かなりのバカテク系ヘヴィ・シンフォ調プログレ方面で、キース・エマーソンばりの華麗なオルガン&シンセ、リリカルなフルート&ピアノ、弾きまくり高速ベース&超絶アコースティック・ギター、ジョン・ハイズマン並の手数王ドラムなどが、一体となって炸裂するけっこう圧巻の演奏を堪能出来る。概ねクラシックを基調に、タンゴ、ビダラ、フォルクローレ辺りの要素を適時織り交ぜた楽曲は、プログレ然としたシンフォニック感とエキゾチックな南米的ラテン感が独特のバランスで交叉。ともかくも演奏が上手く、ほのかに担保された木漏れ日的情感も含め、この線としては素直にカッコいい好盤と思う。この後、アズナールはセル・ヒランを経てソロに転向、80年代末にパット・メセニー・グループに加入。モレットとリガンティは、ファーストのメンバーだったアレックス・ズッカーと共に03年にアラスを再編、05年にアズナールも参加してアルバムをリリースした。
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マーキー盤/国内プレス盤(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Heavy Symphonic,Classic / Paper-Sleeve SHM-CD(2022 Re-master) / Belle Antique/Japan)