ノルウェーのカリスマ・レコードからのリシュー。ウォブラーは、ホワイト・ウィロー、タスメルケ、ディオニソス等々のメンバー達が、99年にヘーネフォスで結成したグループで、ヴィンテージ楽器・機材を多く使って60&70年代感を出すというコンセプトがあったらしい。本作は、05年にUSAレーザーズ・エッジからリリースされたファースト・アルバで、16年パンクロマティック盤LP時のリマスター&リミックス音源。メンバーは、トニー・ヨハンネスン、モッテン・アンドレアス・エーリクセン、ラーシュ・フレドリク・フレイスリ、クリスティアン・カール・フルトグレン、マルティン・ノルドルム・クネッペンの5人編成、バンド、ヤーコプ・ホルム・ルポ、エイスタイン・ヴェースオースの共同プロデュース。概ね、イエス、ジェントル・ジャイアント、初期ジェネシス&キング・クリムゾン辺りの『らしさ』が交叉するヘヴィ・シンフォニック調サウンドを展開していて、洪水メロトロンの使い方も含め70年代感はほぼ満点に近い。楽曲のジェネシス&クリムゾン感、リフ&フレーズ、ギターのジェントル・ジャイアント感、ベースのイエス感が、わりと妙なバランスで組み合わさっていて、まろやかな中音域とくぐもり感がそれとなく担保されたサウンド・メイキングも、70年代感を目指したのなら狙い通りにハマっている印象。全体に、カッチリした畳み掛けるタイプのアレンジと、柔らかいメロディアスさのマッチングは悪くなく、派手なテクニカルさではないが真っ当に上手い演奏もいい塩梅で、70年代懐古型当世風ヘヴィ・シンフォニック系の線として濃密な好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2021 '16Re-master&Remix) / Karisma Records/Norway)