フィンランドのスヴァルト・レコードから、73年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えての、19年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。タサヴァラン・プレジデンティはヘルシンキ出身のグループで、元ヘルプのユッカ・トロネン(ex.エドヴァルド・ヴェサラ,ユッカ・トロネン・バンド,etc)とヴェサ・アールトネン(ex.メイド・イン・スウェーデン,ザ・グループ,etc)が中心となって69年に結成されている。トロネンの知名度も手伝って、日本でもわりと知られたフィニッシュ・プログレ系のビッグネームの1つ。本作は、72年にフィンランドのラヴからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前作からのトロネン、アールトネン、ペッカ・ポユリュ(ex.ウィグワム,etc)、マンズ・グラウンドストローム(ex.ブルース・セクション,エドヴァルド・ヴェサラ,ウィグワム,etc)の4人に、新たにエーロ・ライッティネンを加えた5人編成、プロデュースはサム・チャーターズ。ブルース基調のジャズ・ロック色は担保しつつも、ギターからハード色が薄れて重厚なプログレ色が増していて、管楽器やオルガンも含め、ザッパ感やカンタベリー感が加味されたリフやフレーズが随所で飛び交う。キレのよいドラムとドライヴするベースのリズム隊は強力で、ワウ多用のギターのハマりもよく、よく練られたアレンジも非常に濃密。全体にバカテク感十分の演奏は素直にカッコよく、プログレ然としたメロディアスかつハイテンションな大好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Canterbury / Jewel-case CD(2019 Re-master) / Svart Records/Finland)