ノルウェーのイズ・イット・ジャズ？・レコードからのリリース。ソフト・フォグはノルウェー出身のグループで、クロコファントのトム・ハスランと、レッド・カイト、キャディラック、ブラッド・オン・ホイールズ等のトロン・フレーネスが中心となって21年に結成されている。本作は、25年にリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作と同じハスラン、フレーネス、ヴェガルド・リエン・ビェルカン(ex.レリング,ソンドレ・フェルスタード・アンサンブル,etc)、アレク・スカルスタード(ex.クロコファント,ショーン,ルーン・ユア・デイ,etc)の4人編成、ハスラン、バンド、クリスティアン・エングフェルトの共同プロデュース。概ね、前作の延長線上にあるジャズ・ロック、ハード・ロック、シンフォニック・プログレのクロスオーヴァー路線変わらずで、ハスランの弾きまくりギターを軸に、カっ飛ばし感十分のインスト・プログレを展開。「キャメル」、「フォーカス」、「オー・ジミ」などの曲名は、必ずしもストレートなそれらしさではなく、ギターのメロディやソロのスケール、楽曲のコード感などなどを地味にトレースした面白いオマージュになっていて、近からず遠からずの絶妙な距離感。相変わらずテレキャスをJCにつないでファズをかけたようなギターの音色も、エレピを軸により多彩になったキーボードと上手くマッチングしていて、高速＆疾走アンサンブルの盛り上がりも素直にカッコいい。前作同様に、プログレ系愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Crossover,Symphonic,Hard / Jewel-case CD(2025) / Is It Jazz? Records/Norway)
