ドイツのロング・ヘアーから、未発表曲3曲(05年USAレーザーズ・エッジ盤と同じ)をボーナスで加えての、19年新規リマスターでのリシュー。シークレット・オイスターは、バーニン・レッド・アイバンホー(BRI)のカルステン・フォーゲル、マッツ・フィンディング、ボ・アンデルセン、元ハーディ・ガーディのクラウス・ベーリング、元コーネリアス・ダンス(CD)のケネス・クヌセン(BRI経由)が集結して、73年にコペンハーゲンで結成されたグループで、サヴェージ・ローズ等とともに日本でもある程度知名度のあるデンマークのロック・バンドの1つ。本作は、75年にデンマークのCBSからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前作と同じフォーゲル、ベーリング、クヌセン、イェス・シュテール(ex.BRI)、オレ・シュトレーンベルク(ex.CD)の5人編成を基本に、曲によってパーカスや管楽器、マンドリン等が適時ゲスト参加、プロデュースはパウル・ブルーン。結果として元BRIが3人、元CDが2人いて、BRI&CD的サイケ色も幾分継承されている部分はある感じだが、基本的にはジャズ・ロック・プログレと呼べるサウンドで、その意味ではBRIやCDとは趣を異にする。重厚でドライヴ感のあるリズム隊、ジャジーでセンスのよいエレピ、マクラフリン的なアルペジオと炸裂ソロを使い分けるギター、意外にエレガントなソプラノ・サックスに、ゲストを交えた演奏は、相変わらず濃密で非常に上等。全体に、プログレ的アレンジとジャズ・ロック的楽曲のマッチングがよく、特にインプロを交えて盛り上がるマハヴィシュヌ・オーケストラ的な3,4,9曲目辺りは素直にカッコいい。引き締まったバカテク系として、楽曲・演奏共に楽しめる好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Crossover / Jewel-case CD(2019 Re-master) / Long Hair/German)