スウェーデンのサイレンスから、未発表音源2曲をボーナスで加えてのリシュー。サムラ・ママス・マンナはスウェーデンのウプサラ出身のグループで、ラーシュ・ホルメルやハッセ・ブリュニウソンが中心となって69年に結成されている。改名後のツァムラ・ママス・マンナや後身のフォン・ツァムラ等も含め、RIO系とも絡んだ北欧プログレのビッグ・ネームの1つ。本作は、71年にスウェーデンのサイレンスからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーはホルメル、ブリュニウソン、ラーシュ・クランツ、ヘンリク・オーベリの4人編成。ギター・レス編成ということもあってか、セカンド以降に比べ明らかにキーボードの比重が大きく、基本的には炸裂するホルメルのエレピとオルガンを、ブリュニウソンのドラムが的確に受けて立つという構図。堅実にドライヴするベースと、ユーモラスなニュアンスを出しているパーカスもかなりの曲者で、言葉遊びで付いたというバンド名のように、楽器の演奏で真面目に遊ぶ感はともかくも痛快。このバンドは、北欧ポルカとクレズマーを基調に、一貫して無国籍エスニック色とザッパ的変態センスを織り交ぜた独特の香りとカッ飛び感を放っていて、上手い演奏と複雑なアレンジで唯一無比のサウンドを構築。全体に漂うカンタベリー的なエレガントさと可愛らしさは、例えばロバート・ワイアットやケヴィン・エアーズのサイケな茶目っ気に通じる印象もあって、その意味では正しくサイケで素直にカッコいい、文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Strange / Jewel-case CD(2001) / Silence/Sweden)