スウェーデンのフラウド・ジェムスから、12年新規リマスターでのリシュー。サーガは、元ノーヴェンバーのクリステル・ストールブラントが中心となって73年に結成されたグループで、本作は74年にスウェーデンのソネットからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ストールブラント、ケニー・ビューロー、マッツ・ノッレファルク(ex.マンバ,etc)、ステン・ダニエルソンの4人編成が基本で、曲によってピアノやサックス、チェロが適時ゲスト参加。わりとプログレ色のあったノーヴェンバーのサード辺りを、さらにプログレ寄りにしてジャック・ブルース的ジャズ・ロック色を加味させたようなヘヴィ・サイケ・プログレを展開していて、ともかくも非常にカッコいい。「悪魔の唇」という意味の1曲目から、ちょっと独特の暗黒感に満ちていて、ある種異様な盛り上がりと静寂を繰り返すアレンジと演奏は、クールにサイケ然としていて濃密なプログレ感も放つ。ストールブラントのベース&ボーカルは増々ジャック・ブールス的で、メロディやコード進行もジャックのソロ的な印象なのだが、時にポール・コゾフ的でリヒャルト・ロルフに勝るとも劣らない、流暢で達者なツイン・ギターもかなり圧巻。ノーヴェンバー系北欧ハード感+ジャック的コード進行という組み合わせが、新たなサイケ・サウンドとして見事に再構築されていて、ある意味新鮮でこれも十分にありと納得させらる。日本での知名度は低いかも知れないが、クリーム、ノーヴェンバー、ブールス愛好家ならまずもって要チェックかつ楽しめるだろう好盤と思う。素晴らしい!。
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(Progressive/Heavy Psyche,Blues / Jewel-case CD(2012 Re-master) / Flawed Gems/Sweden)