ドイツのペイズリー・プレスから、24年新規リマスターでのリシュー。多分初CD化。ポップ・ワークショップは、ヴウォデク・グルゴウスキ(ex.メイド・イン・スウェーデン,etc)とズビグニェフ・ナミスオフスキ(ex.クシシュトフ・コメダ,ミハル・ウルバニアク,etc)の2人のポーランド人ミュージシャンが中心となって、73年に当時グルゴウスキが活動拠点としていたストックホルムで結成したグループで、知る人ぞ知るユーロ・ジャズ・ロック系のスーパー・バンド。本作は、74年にスウェーデンのグラモフォンヴェルケットからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのグルゴウスキ、ナミスオフスキ、ヨーン・シェファー(ex.アブルーション,バルティク,アバ,etc)の3人に、新たにマス・ヴィンディング、トニー・ウィリアムス(ex.ライフタイム,アルカナ,マイルス・デイヴィス,etc)を加えた5人編成、プロデュースはグルゴウスキ。ほぼ全編に渡って炸裂しっぱなしのジャズ・ロックまたはフュージョン・プログレを展開していて、ともかくもかなり圧巻のバカテクなアンサンブルを堪能出来る。ハネのある16ビート基調のウィリアムスのドラミングは、しかしあまりファンキーさが前面に出ておらず、饒舌で太いグルーヴ感のヴィンディングのベースとの相性が抜群で、ロック調のシェファーのギターも非常にいい塩梅のマッチングを見せる。的確にリズムと空気感をコントロールするエレピやクラヴィネット、適時エフェクトをかませてサイケなアクセントを出すエレクトリック・サックス&チェロなど、主役の2人も大いに爆発していて、ともかくも盛り上がりっぱなしで素直にカッコいい。バカテク系愛好家も含め、ジャズ・ロック方面が好きなリスナーはまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Fusion / Jewel-case CD(2024 Re-master) / Paisley Press/German)