ノルウェーのノルスケ・アーシフクラッシケレから、23年新規リマスターでのリリース。音質はクリアで迫力もあってよい。ムース・ルースは、ギタリスト兼コンポーザーのヨン・エベルソンが中心となって、73年にオスロで結成されたグループで、74,76年に2枚のアルバムをリリースして解散した。本作は、73年6月30日のコングスベル・ジャズフェスティヴァルでのライヴ音源を収録した初出発掘ライヴ盤で、メンバーは、エベルソン、ブリュヌルフ・ブリックス(ex.テリエ・リピダル・オデッセイ,ヴァネッサ,etc)、ポール・トシュテンスン(ex.メイプル・ステーション,etc)、エスペン・ルード(ex.ミン・ブル,ロータス,etc)の4人編成。ファースト制作以前の時期だが、アルバム2枚ともにいるエベルソン、ファーストにいるブリックス、セカンドにいるトシュテンスンとルードで、この4人でのアルバム制作がないメンバー編成なのと、楽曲もファーストに収録される事になる2,3曲目以外は、1,4~6曲目が未発表曲、7曲目がミロスラフ・ヴィトウスの、8曲目がヤン・ガルバレクのマイルス・デイヴィス変奏曲のカヴァーという、メンバーも楽曲もちょっと面白い内容。概ね、インプロヴィゼイション基調のジャズ・ロック方面だが、ギターを軸としたアンサンブルの緊張感やバンド感がけっこうリピダル的で、サイケなセッション感が担保された演奏は素直にカッコいい。テクニカルさが強調されたスタジオ・アルバムとは、わりと趣を異にするというか、ロック調の盛り上がる演奏が好きなリスナーなら、むしろこのライヴのほうが大いに楽しめるかも知れない。ともかくも、濃密なインプロを堪能できる好ライヴ盤と思う。余談だが、ノルスケ・アーシフクラッシケレは、ノルスケ・アルバムクラッシケレの発掘音源専門サブ・レーベルだそうで、本作はその第1弾リリース。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2023 Re-master) / Norske Arkivklassikere/Norway)