スウェーデンのトランサブスタンスから、79年と80年のライヴ音源2曲、92年のスタジオ音源1曲、06年の4曲入りミニ・アルバムの計7曲を収録したボーナス・ディスクを加えての、16年新規リマスター&2枚組エディションでのリシュー。カルティヴェイターは、スウェーデンのリンチェピング出身のグループで、81年にリリースした唯一のアルバムが、00年代前後になってカンタベリー&RIO系の一部の愛好家の間で上質な作品として俄かに話題となり、06年には再編されて4曲入りミニ・アルバム「ウェイティング・パス」をリリースした。本作は、81年にスウェーデンのBAUTAレーベルからリリースされた唯一のアルバムで、ボーナスは07年メロトロネン盤2枚組と同じ。タイトルは「幼年期の方針」という程の意味で、メンバーは、ヨーアン・ヘドレン、ヨナス・リンニェ、インニェモ・リューランデル、ステファン・カールソン、ヨーアン・スヴァルドの5人編成。いわゆるチェンバー・ロックと云える範疇の、ダークかつハイテンションなサウンドを展開しているのだが、アール・ゾイやユニヴェル・ゼロ系ではなく、例えばヘンリー・カウとナショナル・ヘルスの中間をいくような印象。楽曲やアレンジがカウっぽくて、演奏はナショナル・ヘルスっぽいというのが一番的確かも知れないが、ともかくも非常にフィル・ミラー的なギターや、デイヴ・スチュワートっぽいキーボード群は素直にカッコよく、鋭角で攻撃的なリズム隊も申し分ない。カンタベリー色とチェンバー色が見事な融合を見せる好盤と思う。06年新録音「ウェイティング・パス」も、基本的にはあまり変わっておらず、同じ雰囲気と緊張感があってかなり楽しめた。
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輸入盤
(Progressive/Chamber,Psyche,Canterbury / Jewel-case 2CD(2016 Re-master) / Transubstans/Sweden)