国内のP・ヴァインからのリリース。音質はクリアで迫力もあってよい。アムガラ・テンプルは、ジャガ・ジャジストのラーシュ・ホーントヴェットが中心となって、17年にオスロで結成されたグループで、本作は18年にノルウェーのペキューラ・レコードからリリースされたファースト・アルバム。ペキューラ盤はLPとMP3のみで、本盤は19年初CDリリース盤、邦題は「インヴィジブル・エアシップス」、ライナーは山崎智之。メンバーは、ラーシュ・ホーントヴェット、アムンド・マールド(ex.ザ・グランド,etc)、ゴード・ニルセン(ex.プーマ, スペースモンキー,ブッシュマンズ・リヴェンジ,etc)のトリオ編成。17年5月10日のグリュ・グリュと9月23日のコンサートハウスの、2つのオスロでのライヴ音源を基に、エディットと追加レコーディングを施して制作したとある。基になったライヴは全編インプロヴィゼイションだそうで、ブルース基調のジャズ・ロック調の楽曲を、バンド感十分のグルーヴィーな演奏で展開していて、少しジミヘン的なギター、シュアーなベース、ジャジーでノリのよいドラム、スペイシーなシンセが非常によいマッチングを見せる。ポスト・ロック調のスタイリッシュさとグランジ調のハードネス、60,70年代調のルーズなサイケ感辺りが同居している印象で、滑らかに盛り上がるインプロの炸裂感は素直にカッコよく、エレクトロニクスを絡めたダイナミズムも上等。全体にサイケ&クールな空気感もいい塩梅で、当世インスト・サイケ・ジャズロック系の好盤と思う。カッコよし!。
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P・ヴァイン盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Electronics / Jewel-case CD(2019) / P-Vine Records/Japan)