イタリアのヴィニール・マジック/AMSから、72年のアルバム未収シングル1曲をボーナスで加えての、12年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コート紙&見開き紙ジャケ仕様。グルッポ2001(ドゥエ・ミッラ・ウーノ)はサルディーニャ島カリアリ(カリャリ)出身のグループで、元サリスのピエロ・サリスが中心となって71年に結成された。本作は、72年にイタリアのキング・ユニバーサルからリリースされた唯一のアルバムで、確か邦題は「新世代の夜明け」。メンバーは、ピエロ・サリス、ピエトロ・カルルス、チッキョ・ソリナス、パオロ・カルルス、トーレ・コラッツァの5人編成、コスタンティーノ・パオリーニとロベルト・カルディアの共同プロデュース。カンタウトーレ的ボーカル&楽曲を、多少なりともプログレ調のアレンジで展開していて、例えばイヴァノ・フォッサティやオスカル・プルデンテ、リカルド・コッチャンテ辺りのプログレ色内包カンタウトーレ系や、フォルムラ・トレ、レアーレ・アカデミア・ムジカ辺りの牧歌的プログレ感に近い佇まいという印象。洪水メロトロンやオルガン、エレピと、乾いた音色のアコースティック・ギター、枯れた味わいのボーカルが程よいマッチングを見せていて、地中海の陽光的プカプカ&ポカポカの浮遊感がともかくも心地好い。しっとり感の中に、時折交叉するヘヴィ・シンフォ調プログレ感のハマりもよく、意外にもドカドカでノリのよいのリズム隊のイモっぽいカッコよさも含め、その線の濃密なイタリア臭さも十分。全体に、メロディアスな楽曲の情感がいい塩梅で、飽きずに聴ける好盤と思う。この後、サリスはピエロ・マラスの名前で、カンタウトーレとしてビッグ・ネームとなる。
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(Progressive/Symphonic,Pops,Cantautore / Paper-Sleeve CD(2012 Re-master) / Vinyl Magic/AMS/Italy)