国内のマーキー/ベル・アンティークから、初出未発表曲1曲をボーナスで加えての、SHM-CD&10年新規リマスター、ペーパースリーヴでのリシュー。SHM-CD&リマスターにより、サウンドに奥行きが出ていて音質はよい。見開き紙ジャケ仕様で、歌詞・対訳付、10年マーキー紙ジャケ盤の新装アンコール・プレス盤。チェレステはサンレモ出身のグループで、60年代末期にイル・システマで活動していたレオナルド・ラゴリオとシロ・ペッリーノが、73年に再び合流して結成された(ラゴリオはイル・システマ解散後にムゼオ・ローゼンバッハに加入したが、アルバム制作前に脱退)。本作は、76年にイタリアのグロッグからリリースされた唯一のアルバム(発掘音源を除く)で、作曲は73年、レコーディングは74年というクレジット。メンバーは、ラゴリオ、ペッリーノ、マリアーノ・シアヴォリーニ、ジョルジオ・バッターリアの4人編成、プロデュースはスタジオG。概ね、地中海音楽色を絡めたアコースティック・シンフォニック・プログレ的様相で、儚いメロトロンの響きで幕を開け、淡々とゆったりとした小川のせせらぎのような牧歌的なサウンドを展開。アコースティック・ギター、フルート、メロトロン、ベースを軸に、シロフォンやサックス、シンセ等を適時織り交ぜたアンサンブルは、ともかくもリリカルで美しく、淡い情感と木漏れ日感を放つ。ボーカルの素人っぽさは今一つ感もあるが、全体に内省的な線の細さが素敵で、浮遊感と丸い耳触りが心地好く、優れて絵画的かつ映像的な好盤と思う。尚、19年にペッリーノ中心で再編され、本作の続編的アルバム「王子の目覚め」をリリースした。
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マーキ-盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Symphonic,Folk Rock /Paper-Sleeve SHM-CD(2018 '10Re-master) / Belle Antique/Japan)