イタリアのヴィニール・マジックから、11年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コート紙&3面開き紙ジャケ仕様で、ブックレット入、オビ付。アルファタウラスはミラノ出身のグループで、ピエトロ・ペッレグリーニが中心となって70年頃に結成されたようだ。本作は、73年にマグマ・レーベルの第1弾としてリリースされた唯一のアルバム(発掘音源を除く)で、メンバーは、ペッレグリーニ、グイド・ワッセルマン、ジョルジオ・サンタンドレア(ex.クリスタルズ,etc)、アルフォンソ・オリヴァ、ミケーレ・バヴァーロの5人編成、プロデュースはスタディオG。荒削りだが勢いのよい、典型的なイタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開していて、ペッレグリーニの操るプログレ然としたキーボード群と、ワッセルマンのちょっとヨレ気味の下品なファズ・ギター、サンタンドレアのドカスカでハード・ロック調のドラムを軸に、プログレ然としたフレーズやメロディを畳み掛けるように繰り出してくるタイプ。バヴァーロのハード・ロック調でシャウト・スタイルの暑苦しいボーカルも含め、全編に渡って粘っこいヘヴィネスがあり、いわゆるイタリア然としたドラマティックさ満載で、イモっぽさと華麗さが同居する濃密な演奏はわりと素直にカッコいい。ヘヴィな1曲目やドラマティックな3曲目、日本人好みの哀愁のある4曲目など佳曲も多く、イタリアン・プログレ愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。前述の通り、この後サンタンドレアは、元エレクトリック・フランケンシュタインやバンコ、PFMのメンバーと共にクリスタルズを結成。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Peper-Sleeve CD(2011 Re-master) / Vinyl Magic,AMS/Italy)