UKのオーロラからのリシュー。イエスタディズ・チルドレンはコネチカット州チェシャー・プロスペクト出身のグループで、おそらくデニスとリチャードのクロース兄弟が中心となって66年に結成されている。結成当初はガレージ・サイケ系バンドとして活動、67年に2枚のシングルをリリース後、次第にハード・ロック／ヘヴィ・サイケ方面へと変化していったようだ。本作は、70年にUSAマップ・シティからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、クロース兄弟、レジー・ライト、チャック・マハー、ラルフ・マスカテッリの5人編成、ウォーレン・シャッツとスティーヴン・シュラクスの共同プロデュース。概ね、サイケ・ハードと呼べるサウンドを展開していて、ブルージーなギター・リフ基調の楽曲と、ギラギラしたサイケ感十分のザクザク系の演奏が、非常にいい塩梅のマッチングを見せる。リズムに専念するリチャードと、オブリガードで弾きまくるレジーのツイン・ギターのバランスのハマりがよく、ファズ全開の下品さやシャウト・ボーカルの不良感もほぼ満点。「イヴィル・ウーマン」のカヴァーも含め、ヘヴィネスが担保されたかっ飛ばしタイプの演奏は素直にカッコよく、ベースのドライヴ感やドラムのドカスカ感も申し分ない。ライヴではライティングとサウンドエフェクトを担当する6人目のメンバーもいて、サイケで凝ったステージングを行っていたようだが、ともかくもサイケ＆ハード系愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし！。もしかするとCDRの可能性もあり。
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche Hard/Heavy Blues / Jewel-case CD(2014) / Aurora/UK)
