USAのプロッグAOR・レコードから、79年の未発表スタジオ音源2曲と76年の初出ライヴ音源3曲の、計5曲をボーナスで加えてのリシュー。オズ・ノッズはテキサス州ヒューストン出身のグループで、デュアン&ニュート・ビルド・マッシー兄弟が中心となって70年に結成されている。75年にアルバム1枚をリリースして80年代初頭まで活動して解散したが、07年頃に再編されて現在も活動中のようだ。本作は、75年にUSAオゾン・レコードからプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされたファースト・アルバムで、オリジナルLPはけっこうな価格の付くコレクターズ・アイテムとしても知られる。メンバーは、デュアン&ニュート・ビルド・マッシー兄弟、リチャード・ヒース、マーティ・ナウルの4人編成で、プロデュースはウィリアム・デヴィッド・マッシー。概ね、ブルース、プログレ、ファンク、ポップス、サイケ等の要素がゴッタ煮で交叉するプログレ・ハード方面で、ある意味タイトル通りのラフな音質や、キーボードやギターのチープな音色、楽曲やアレンジの煮え切らなさなどなど、どこをとっても自主制作然としたB級感満点の印象。とはいえ、演奏自体はわりと上手くてリフ&フレーズもカッコよく、バンド感も十分でそれなりに重厚だったりするが、キーボードもギターもちょっと弾きすぎというか、ベタな目立ち方がイモっぽさに収束していて、結局自主制作クォリティになってしまっている感じ。楽曲のポップネスは悪くなくボーカルもそれ程下手ではないので、もしそれなりのプロ仕様なプロデュースがあれば、もっと違った仕上がりになっていた気もするが、これはこれでB級の味わいとして好事家はけっこう楽しめるのではと思う。
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Progressive,Pops / Jewel-case CD(2023) / Prog Aor Records/USA)