UKのオーディオ・アーカイヴスから、ボーナス4曲を加えてのリリース。スリー・ヘッデッド・ドッグは、73年前後にバーミンガムで活動していた正体不明のグループで、一説によるとザ・ブラックスミス、ウォーロードのメンバー達が在籍していたとの情報もあるが、確認出来ず判らない。本作は、06年にリリースされた発掘音源盤で、バーミンガムのカーゾン・ストリート・レイルウェイ・パブで73年にレコーディングされたマテリアルと書かれていて、おそらくライヴと思われる。ワイルド・ターキー(3曲目)、エドガー・ブロートン・バンド(4曲目)、シカゴ(6曲目)のカヴァーと、ジューダス・プリースト崩れ(1曲目)、ウィッシュボーン・アッシュ崩れ(2曲目)、マン崩れ(5曲目)等のオリジナルを交えた6曲で、楽曲も演奏も概ね大学の学祭レベルというか、ともかくもB級感満点。ツイン・ギターとベース、ドラム、ボーカルの4人か5人と思われ、それなりに頑張っているのは伝わってくるが、とりあえずは聴き続けていられる程度の自主制作クオリティという感じ。ボーナスは、どれも本編とは違うバンドのスタジオ音源で、ソリッドなブルース・ハード調のスタリオン(7曲目)、ノリのよいファンク・ハード調のハイヤーム(8,9曲目)、ハード・ファンク調の正体不明女性ボーカル・バンド(10曲目)と、4曲ともけっこう素直にカッコいい。無理に手を出す程のことはないとも思うが、ハード・ロック系愛好家なら、本編は置いておくとしてもこのボーナス群はチェックしてみてもいいかも知れない。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Blues,Funk,Progressive / Jewel-case CD(2006) / Audio Archives/UK)