USAのライオン・プロダクション/ACMEから、08年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。T.2.は、元フライズ、プリーズで、一時ガンにも在籍していたピーター・ダントンと、元ブルドッグ・ブリードのキース・クロスとベルナルド・ジンクスが、70年に新たにロンドンで結成したグループで、本作は70年にセカンド・アルバム用にレコーディングされながら、結局オクラ入りとなった発掘音源だが、98年にマーキー/ベル・アンティークから「ファンタジー」のタイトルで国内盤がリリースされていた。メンバーは、ファーストと同じダントン、クロス、ジンクスのトリオ編成で、路線も概ねファーストと同傾向のブルース・ハードを基調としたアート・ロック的ヘヴィ・サイケ・プログレといった趣。ファーストのCD盤にボーナス収録されていた4曲目「CD」のスタジオ・ヴァージョンも含め、全体によりタイトでヘヴィな印象で、ハード色とプログレ色のバランスがいい感じというか、冗長さがなくてダレる曲がない。何より、ブリティッシュ然としたくぐもり感を放つ楽曲と、ダントンの哀愁のボーカルが健在で、洪水メロトロンの使い方もハマっていて、ギラギラ系のファズ・ギターとヘヴィでドカスカなリズム隊が、一体となってジャジーに盛り上がる様は文句なしにカッコいい。ファースト同様に、ハード・ロック、プログレも含むブリティッシュ・ロック愛好家なら十分に楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Progressive / Jewel-case CD(2008 Re-master) / Lion Production,ACME/USA,UK)