UKのエソテリック・レコーディングスから、73年1月24日のBBCジョン・ピール・セッション音源3曲をボーナスで加えての、17年新規リマスターでのリシュー。パトゥーは、マイク・パトゥー、オリー・ハルソール、クライヴ・グリフィス、ジョン・ハルゼーの4人が在籍していたタイムボックスを母体として、70年にそのままバンド名をパトゥーに変える形で結成されたグループ。テンペスト、ケヴィン・エアーズ、ボクサー、センティピード、スプーキー・トゥース、ヒンクレー・ヒーローズ、ザ・ラトルズ等々、多くの関連アーティスト&派生バンドを持つ。本作は、72年にUKアイランドからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、ファーストから不変のパトゥー、ハルソール、グリフィス、ハルゼーの4人編成、プロデュースもマフ・ウインウッド。ハルソールがけっこうピアノやエレピを弾いていたり、3曲目のようなモンティ・パイソン的冗談ナンバーが入っていたりで、前2作に比べて巷では今一つ評価が低いようだが、全体のノリや楽曲の傾向、演奏の上等さやエッチ感に何も変りはない。ギターと同じように、独特にヨレるハルソールの弾きまくりピアノの圧巻さも含め、変テコなサイケ的ハミ出し感の顕われ方は全作品中1番という印象で、4曲目のパンキッシュな炸裂はこのバンドの中でも最もカッコいいものの1つかも知れない。リズム隊のヘヴィな疾走感も相変わらず申し分なく、全体にこれぞブリティッシュといった感じのアクとクセが炸裂していて、1曲目のピアノなども別次元の変態感十分。売れない鬱憤が、ヤケクソ気味に爆発したかのような文句なしの好盤と思う。TESオビ・解説/人脈図付
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Progressive,Jazz / Jewel-case CD(2017 Re-master) / Esoteric/UK)