UKのエソテリック・レコーディングスから、70年の未発表曲1曲とBBCセッション音源2曲の計3曲をボーナスで加えての、17年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。パトゥーは、マイク・パトゥー、オリー・ハルソール、クライヴ・グリフィス、ジョン・ハルゼーの4人が在籍していたタイムボックスを母体として、70年にそのままバンド名をパトゥーに変える形で結成されたグループ。テンペスト、ケヴィン・エアーズ、ボクサー、センティピード、スプーキー・トゥース、ヒンクレー・ヒーローズ、ザ・ラトルズ等々、多くの関連アーティスト&派生バンドを持つ。本作は、70年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述のパトゥー、ハルソール、グリフィス、ハルゼーの4人編成、プロデュースはマフ・ウインウッド。変テコな脱線の仕方をするハルソールの変態ギターに、パトゥーのアクの強い太いボーカル、盛り上がると弾きまくるグリフィスのドライヴ・ベースと、上手くてドカスカなハルゼーのドラムが、絡み絡まれながら独特の盛り上がりを見せる、非常に愉快なジャジー&ブルージー・サイケ・ハードを展開。タガがハズれたように弾きまくるギターのみならず、ヴィブラフォンやピアノも劣らずハミ出し感十分で、意外に表情豊かなボーカル、重厚でノリのよいリズム隊とのマッチングのカッコよさはほぼ満点に近い。ともかくも、インプロでの炸裂する盛り上がりは圧巻で、ブルース、ジャズ、サイケの奇妙なハイブリット感も含め、およそ文句なしの個性的な大好盤と思う。カッコよし!。TESオビ・解説付
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Progressive,Jazz / Jewel-case CD(2017 Re-master) / Esoteric/UK)