UKのオーディオ・アーカイヴスからのリシュー。イングランドはロンドン出身のグループで、オリー・アルコック、マイク・キッドソン等が中心となって71年に結成されている。73年にキッドソンがジェネシスのロード・マネージャーに専任する為に脱退して一度解散するが、74年にアルコック中心に再編したらしい。勿論、77年に「ガーデン・シェッド」をリリースしたプログレ系のイングランドとは違うグループ。本作は、76年にUKデロイからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはアルコック、ベン・エッグレストン、フィル・クックのトリオ編成を基本に、2曲で74年再編時のメンバーだったポール・ロシターのサックスが入る。概ね、ブルースを隠し味にしたプログレ的ギター・リフを軸に、高いテンションを保ちながら次々とフレーズを展開していくタイプのハード・ロックで、弾きまくるギターとゴリゴリ&ドカスカのリズム隊のマッチングは悪くなく、適度にインプロも交えたアンサンブルはバンド感も十分。全体に、疾走感のあるノリのよい演奏はけっこうカッコよく、曲によっては初期ウィッシュボーン・アッシュ的なプログレ感も見せるが、楽曲がわりとキャッチーなのに今一つ地味目で煮え切らないという印象。その意味では浮上出来ないアングラ感十分だが、ギター・トリオ然としたラウドで上手い演奏は素直に上等で、オリジナルLPの6ケタのプレミア云々を抜きにしても、B級ハード&ブリティッシュ・ロック愛好家ならけっこう楽しめると思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Blues,Progressive/ Jewel-case CD(2012) / Audio Archives/UK)