オーストラリアのグレート・バリアー・レコードからのリシュー。アースはブラック・サバスの前身バンドで、レア・ブリード、ザ・ポルカ・トゥルク・ブルース・バンド、アースと名前を変えていったサバス直前の時期。フライング・ハット・バンド(FHB)はサバスと同じくバーミンガム出身のグループで、グレン・ティプトン(ex.ジューダス・プリースト)、ピーター・カウリング(ex.ニドロログ,etc)、トレヴァー・フォスター(ex.アルビオン・バンド,etc)等々が在籍していた。本作は、この2つのバンドのセッション&デモ音源各4曲ずつをカップリングしたもので、全て発掘音源。メンバーは、1~3曲目が69年(68年12月説もあり)のアース、4曲目が70年のサバスで、オジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ワードの4人編成、5~8曲目が73年のFHBで、グレン・ティプトン、トレヴァー・フォスター、アンディ・ホイーラーのトリオ編成。アースは、ノーマン・ハインズ(ex.ロコモーティヴ,ノーマン・ハインズ・バンド)のペンによる曲などを演奏していて、1曲目のキーボードはハインズかも知れず、1,2曲目のサイケなポップネスはわりと新鮮。3,4曲目は定番ブルースで、サバス的ヘヴィネスが妙なマッチングを見せる。FHBはヴァーティゴと契約しながらも結局作品リリースがなかったバンドだが、B級感満点の勢いのよいハード・ロック・サウンドで、せっかちさやキメの多さは初期ジューダスにも繋がる印象。92年にドイツのSPM-WWRからアントロバスとのカップリングでCDリリースされていた音源群で、2つ合わせて30分弱と短いが、ハード・ロック愛好家ならそれなりにそそられるだろうし、けっこう楽しめると思う。
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輸入盤
(Psyche Hard/Blues,Psyche / Jewel-case CD(2014) / Great Barrier/Australia)