UKのシーリー・コート・デジタルから、テクスチャー紙見開きデジスリーヴでのリシュー。21年新規リマスター盤、300枚限定プレス。ボドキンは、おそらくスコットランドのフォルカーク出身のグループで、本作は72年にUKウエスト・レーベルからプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ゼイク・ヒューム、ミック・リデル、ダグ・ローム、ビル・アンダーソン、ディック・スネドンの5人編成、プロデュースはジム・ウエスト。オリジナルLPがかなりのレア&プレミアム・アイテムで、マニアやコレクターの間ではそっちのほうで知られているようだが、ブルージーで太いギターと鋭角なハモンド・オルガンを軸とした、B級ブルージー・サイケ・ハードを展開。ベースラインが5度の繰り返しループを多用するディープ・パープル的リズム隊に乗せて、ギターとオルガンのユニゾンを多用したハードなリフで骨格を作り、全員塊となってインプロで盛り上がるタイプ。その線として典型的な1,2曲目の組曲を始めとして、全体に同じ路線のスタイルのまま疾走していて、アングラ感十分のギラギラした炸裂感はほぼ満点。オルガンにもパープルの影響が感じられるが、ジョン・ロードよりももっと前面に出て終始弾きまくるスタイルで、オルガン・ハードとしても十分に成立。このラウドなヘヴィネスとサイケ感は、ある意味典型的なブリティッシュ感という印象で、例えばドイツのナイト・サン辺りと同じ香りのする、ジャーマン・サイケ&ハード的なゴリゴリ&ギラギラ感も放つ。プレミアム云々を抜きにしても、ハード・ロック愛好家なら文句なしに楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/限定300枚プレス
(Psyche Hard/Heavy Psyche,Progressive,Blues / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Seelie Court Digital/UK)