UKのサンクチュアリ/キャッスルから、本作のUS盤で差し替えられていた2曲(9,10曲目)と、80年の再結成時のライヴと未発表曲(11,12曲目)の、計4曲をボーナスで加えての04年新規リマスターでのリシュー。9,10曲目は、本作のアカルマ盤やレパートリー盤にも収録されていたはずなので、初出音源は11,12曲目ということになると思う。本作は、73年にUKドーンからリリースされたアトミック・ルースターのフィフス・アルバムで、多分このUKスリーヴでのCDリシューは初。メンバーは、前作からのヴィンセント・クレイン、クリス・ファーロウ、リック・パーネルの3人に、新たにジョニー・マンダラを加えた4人編成だが、マンダラは要はジョン・グッドソールの変名で、そのグッドソールのせっかちな弾きまくりギターも含め、前作に比べよりブルージ・テイストが強いというか、もしかしたら全作品の中で最もストレートにブルージー・ハードな印象。クレインがけっこうピアノを弾いていて、あの上等なオルガンの出番が思ったより多くないのはちょっと残念だったりもするが、ファーロウを差し置いてパーネルがリード・ボーカルを取る曲があったり、グッドソールのせっかちな弾きまくりギターもハマっていたりと、けっこう新鮮味があって面白い。全体に、バンドとしての個性は少々地味になってしまっているが、楽曲・演奏ともに悪くなく、特に7,8曲目辺りはかなりカッコよかったりもする好盤と思う。本作リリース後バンドは活動停止状態となり、80年にクレインとジョン・カンで再編して、メンバー変遷の中でアルバムを2枚リリースし再び解散状態へ。その後89年のバレンタインデイにクレインが自殺してしまい、最早あのカッコいいオルガンを聴く事は叶わなくなってしまった。合掌!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Blues,R&B / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Castle/UK)