UKのキャッスルから、「デビルズ・アンサー」のUSバージョン1曲と72年7月のパリス・シアターでのライヴ音源2曲の計3曲をボーナスで加えての、04年新規リマスターでのリシュー。スリップ・ケース付(初回限定)で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。本作は、71年にUKペガサスからリリースされたアトミック・ルースターのサード・アルバムで、メンバーは、前作からのヴィンセント・クレイン(ex.クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン,etc)、ジョン・カン(ex.アンドロメダ,ジ・アタック,ハード・スタッフ,etc)、ポール・ハモンド(ex.ハード・スタッフ,バレット,etc)の3人に、新たにリード・ボーカリストとしてピート・フレンチ(ex.リーフ・ハウンド,カクタス,ランディ・パイ,etc)を加えた4人編成、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。フレンチが加入したが、結局クレインがリード・ボーカルを取るナンバーがあったり、カンとハモンドがダエモン(バレット)結成へと動いていたりと、この時期バンドの状態はあまりよくなっかたようで、「ブレイクスルー」、「デシジョン/インディシジョン」、「ア・スプーンフル・オブ・ブロマイド」等の佳曲はあるが、全体にバラけた感じがあり今一つの出来。演奏に勢いが足りずこじんまりと纏まってしまっていて地味な印象だが、楽曲自体はかなりカッコよかったりするので、腐っても鯛でそれなりに楽しめる。また、本作収録曲群は72年以降のライヴ音源&映像の演奏が非常にカッコよく、それはボーナスのライヴ2曲でも聴ける。この後、カンとハモンドはダエモン(バレット)を経てハード・スタッフを結成、フレンチはアメリカに渡りカクタスへ加入後、さらにドイツに渡ってランディ・パイに参加。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche Hard/Progressive,Blues / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Castle/UK)