フランスのセヴンス・レコードから、17年新規リマスター&デジパックでのリシュー。マグマは、ローラン・チボーやフランシス・モーズ、ザブが在籍していたゾルゴネスを母体として、そこにクリスチャン・ヴァンデが加わる形で69年にパリで結成された。おそらく日本で最も知名度のあるフレンチ・プログレのバンドで、クリスチャンを軸に現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、73年にフランスのヴァーティゴからリリースされたサード・アルバムで、音質もよくなった新装リシュー盤。メンバーは、クリスチャン、ヤニク・トップ、クロース・ブラスキス、ジャン・リュック・マンドゥリエ、クロード・オルモス(ex.アリス,クール・マジク,etc)、ステラ・ヴァンデ、ルネ・ガルベ、テディ・ラスリー、ルイス・サーカシアンの9人編成、プロデュースはジョルジオ・ゴメルスキー。トップとステラが加わった最初のアルバムで、「トゥーザムターク第3章」だがトゥーザムターク・ストーリーとしては最初にリリースされた音源。オルフの「カルミナ・ブラーナ」とバカテク・フュージョンが合体したような、いわゆるマグマ的ズール・ジャズ・ロック・サウンド最初の作品という、マグマにとって画期となったアルバムの1つ。盛り上がりっぱなしの炸裂ヘヴィネスは素直にカッコよく、意外にもメロディアスな前半から、ベース・ソロを挟んで爆発する後半の凄まじさはともかくも圧巻。『核で自滅しつつある地球に、科学と哲学の高度な調和を達成したコバイア人が訪れ、地球人に精神的成人を促すが・・・』という、クラークの「地球幼年期の終わり」的テーマのコバイア・ストーリーも示唆的。マグマを聴くならハズせない1枚と思う。人脈図付
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輸入盤
(Progressive/Zeuhl Jazz Rock / Digi-Pack CD(2018 '17Re-master) / Seventh/France)