フランスのセヴンス・レコードから、17年新規リマスター&3面開きデジパックでのリシュー。マグマは、ローラン・チボーやフランシス・モーズ、ザブが在籍していたゾルゴネスを母体として、そこにクリスチャン・ヴァンデが加わる形で69年にパリで結成された。おそらく日本で最も知名度のあるフレンチ・プログレのバンドで、クリスチャンを軸に現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、75年にフランスのユートピアからリリースされたライヴ・アルバムで、75年6月1~5日にパリのオランピア劇場で行われたライヴ音源を中心に収録した2枚組。全曲のコバイア語可歌詞やメンバー写真掲載したブックレット付で、89年セヴンス盤からボーナス収録されたディスク1/3曲目とディスク2/4曲目の2曲は89年リミックス、それ以外の6曲はオリジナル・ミックス。メンバーは、クリスチャン、ベルナール・パガノッティ(ex.クルシフェリウス,ヴィードルジュ,パーガ,etc)、クロース・ブラスキス、ディディエ・ロックウッド(ex.ヴォルコール,ザオ,クリアライト,スーリヤ,etc)、ブノワ・ヴィデマン、ガブリエル・フェデロウ、ジャン・ポル・アスリン、ステラ・ヴァンデの8人編成で、プロデュースはジョルジオ・ゴメルスキー。「MDK」と「コンタルコス」のナンバーを中心に、スタジオ盤とは違ったアレンジの、ハイテンションかつヘヴィネスのある演奏を展開していて、ちょっと手の付けられない盛り上がりというか、バンド絶頂期の非常にカッコいい演奏を堪能出来る。特に、クリスチャンとパガノッティのリスム隊と、若干17歳のロックウッドのヴァイオリンの爆発は圧巻で、ディスク1の無限に開かれていく感じの壮大な昂揚感、ディスク2の盛り上がりの炸裂する恍惚感、楽曲とアレンジのよさ、演奏の凄まじさ、全てが文句なしの大好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。人脈図付
輸入盤
(Progressive/Zeuhl Jazz Rock,Fusion / Digi-Pack 2CD(2017 Re-master) / Seventh/France)