USAのライオン・プロダクションから、70年のアルバム未収シングル両面2曲(1曲はシングル・ヴァージョン)をボーナスで加えてのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。エデン・ローズはマルセイユ出身のグループで、クロード・フランシスのバック等で活動していたアンリ・ガルラとクリスチャン・クレールフォンが、ミシェル・ジュリアンと結成したレ・ゴールデンに、ジャン・ピエール・アラルサンが加わる形で69年に結成されている。プログレ系リスナーには、何よりサンドローズの前身バンドとして知られているかも知れない。本作は、70年にフランスのカテマからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは前述のアラルサン、ガルラ、クレールフォン、ジュリアンの4人編成。この4人に、女性ボーカリストのローズを加えて72年にサンドローズとなるわけだが、本作のサウンドは、オルガンとギターとリズム隊がスリリングに絡み合いながら、一体となって盛り上がる炸裂系のジャズ・ロック調サウンドを展開していて、サンドローズ方面の抒情性を期待するとスカされる。ある程度盛り上がると、インプロの途中でフェイド・アウトしてしまう曲が多いのは残念という気もするが、曲調はポップでも演奏性は非常に高く、ギターもハモンド・オルガンもけっこう弾きまくっていて、ともかくも非常にノリのよいバンド感を放つ演奏。オルガンのモンド色に焦点を当てると、現在のクラブでも十分通用するヒップなグルーヴ感もあって、サイケ・ポップ系としてもかなりカッコいい好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Psyche / Jewel-case CD(2010) / Lion Pro./USA)