国内のIACミュージック・ジャパンから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様&UHQCD(アルティメイト・ハイ・クォリティCD)盤。シリル・ヴェルドーはパリ出身のキーボーティスト兼コンポーザーで、クリスチャン・ブーレ(ex.スティーヴ・ヒレッジ・バンド,etc)とのバビロンを経て、73年頃からソロ・プロジェクトであるクリアライトでの活動を開始した。本作は、75年にUKとフランスのヴァージンからリリースされたファースト・アルバムで、おそらく26年UKエソテリック/チェリー・レッド盤5CDボックスのライセンス発売と思われ、エソテリック盤26年新規リマスター音源なのかは不明、ライナーはヴェルドー本人、邦題は「クリアライト・シンフォニー」。ヴェルドーが73年に単身渡英、「チューブラー・ベルズ」の大ヒットで潤うヴァージンとの契約に成功して、フランスから旧友ブーレ、ラード・フリーのジルベール・アールマン、ゴング在籍中のスティーヴ・ヒレッジ、ディディエ・マルエブ、ティム・ブレイクや、マルタン・イザーク等を呼び寄せ、古城を改造したヴァージンのマナー・スタジオとデヴィッド・ヴォーハウスのホワイトノイズ・スタジオで73年中に録音された。ヴェルドーとサイモン・ヘイワースの共同プロデュースで、ヴェルドー本人の意向によりオリジナルLPとは曲順を逆にしてある。非常に濃密かつ重厚なスペイシー・シンフォニック・プログレ・インストを展開していて、SF的佇まいやインパクトのあるスリーヴも含めわりと人気の1枚。ジャズ・ロック的ドラムとブイブイ系ベースに乗せて、ノリのよいピアノのリフが骨格を作り、スペイシーで拡がりのある洪水メロトロン&キーボード群の中に、ブーレのギターが切り込んでくる1曲目、リズム隊が入らずよりスペイシーでリリカルな空間に、ヒレッジのギターが炸裂する2曲目、どちらも申し分のない濃密さとカッコよさ満点。交響楽的な楽曲とよく練られたアレンジが、美しい哀愁のサイケ感に収束する大好盤と思う。素晴らしい!。
IAC盤/国内プレス盤(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Psyche,Symphonic,Jazz Rock / Paper-Sleeve UHQCD(2026) / IAC Music/Japan)