フランスのバッド・レピュテーションから、クリストフ名義の76年アルバム未収シングル2曲をボーナスで加えての、23年リマスターでのリシュー。多分初CD化。バハマズは、60年代前半から活動した大物シャンソン歌手兼シンガー・ソング・ライター、クリストフ(aka.ダニエル・ベビラックア)のバック・バンドが独立したグループで、本作は、76年にフランスのレ・ディスク・モトからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、パトリス・ティゾン(ex.ザ・フェニックス,トルペドー,etc)、ドミニク・ペリエ(ex.スペース・アート,ジャン・ミシェル・ジャール,ロシュ,etc)、ディディエ・バタール(ex.エルドン,ロシュ,ケール・マジーク,etc)、ロジェ・バニー・リッツィテッリ(ex.スペース・アート,etc)の4人編成、プロデュースはフランシス・ドレフュス。概ね、メインストリーム調のポップネス、ジャズ・ロック調のセッション感、プログレ調の凝ったアレンジが交叉するサウンドを展開していて、あえて云うならポップ・プログレ系という感じだが、スペイシーなサイケ色やモワ~っとしたフレンチ色も随所に感じられ、結果としてゴッタ煮感十分。例えばミシェル・ポルナレフ辺りにも通じるそれなりに洗練されたキャッチーさの楽曲、一捻りあるアレンジ、アドリブを交えたロック調の盛り上がる演奏の組み合わせは、ハミ出し感満点で非常に面白い。既に本作の時点でそれなりのキャリアを持つメンバーたちが、わりと自由に(ある意味好き勝手に)弾けているという感じもあるが、バンド感が担保されたアンサンブルは素直にカッコよく、全体にかなり濃密な印象。演奏A級センスB級のアンバランスさが捨て難い味わい深さを生んでいて、フレンチ・プログレ系のけっこうな好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Pops,Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(2023 Re-master) / Bad Reputation/France)