ドイツのプログレッシヴ・プロモーション・レコードから、デジパックでのリリース。クォンタム・ファンタイはベルギーのローケレン出身のグループで、元オレゴンのピート・マッシュ(aka.ピーテル・ファン・デン・ブレック )とジャロ(aka.ワウター・デ・ヘースト)が中心となって02年に結成された。05年にファースト・アルバムをリリース後、1,2年に1枚程度のペースで作品をリリースしている。本作は、26年にリリースされたテンス・アルバムで、メンバーはマッシュ、ジャロ、トム・テー、シャルル・スラ、ジャズペル・クリエの5人編成、プロデュースはマッシュ。前作「オレイノノート」に曲によって参加していた、スラとクリエがフルタイムで加入したようで、概ね「オレイノノート」の延長線上にあるスペイシー・プログレ系サウンドを展開。シンセ、プログラミングとシーケンサーのスペイシーなトランス色や、ギターの当世風なソリッドさは、わりと端的にオズリック・テンタクルズ・スタイルで、タイトで引き締まったリズム隊もノリがよくてダンサンブルだが、緩急の効いたアレンジやよく練られた曲想、バンド感十分の上等なアンサンブルなどなど、単なるパーティ・バンドの域を超えたジャズ・ロック/プログレ文脈のトリップ感満点。ゴングやスティーヴ・ヒレッジ、クリアライト辺りにも通底する、濃密な盛り上がりが素直にカッコよく、スペイシー・プログレ系の好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Electronics,Jazz Rock / Digi-Pack CD(2026) / Progressive Promotion Records/German)