ドイツのプログレッシヴ・プロモーション・レコードから、デジパックでのリリース。クォンタム・ファンタイはベルギーのローケレン出身のグループで、元オレゴンのピート・マッシュ(aka.ピーテル・ファン・デン・ブレック )とジャロ(aka.ワウター・デ・ヘースト)が中心となって02年に結成された。05年にファースト・アルバムをリリース後、1〜2年に1枚程度のペースで作品をリリースしている。本作は、24年にリリースされたナインス・アルバムで、19年エイス「イェマイヤ・オリシャ」から5年振りのスタジオ・アルバム。メンバーは、マッシュ、ジャロ、トム・テーの3人を軸に、曲によってジャズペル・クリエ、ルイ・ファン・デル・ランデン、ジノ・バルトリニがドラムを担当、シャルル・スラ、エド・ワイン(ex.オズリック・テンタクルズ,etc)が適時ゲスト参加、プロデュースはマッシュ。概ね、従来のいわゆるスペイシー・プログレ方面変わらずで、シンセ、プログラミング、シーケンサーのスペイシーなフラグメントと丁度いい塩梅のリヴァーブ感、引き締まったジャズ・ロック調アンサンブルと楽曲のプログレ感が、わりとよいバランスで同居。その意味では、ゴング、スティーヴ・ヒレッジ、オズリック・テンタクルズ辺りの系譜を継承した、この線のど真ん中的サウンドで、さりげなくセッション色を担保したバンド感も十分。全体のトリップ感と演奏は素直にカッコよく、スペイシー・プログレ系愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Electronics,Jazz Rock / Digi-Pack CD(2024) / Progressive Promotion Records/German)