スペインのアマールクセから、3面開きデジスリーヴでのリリース。マラブリエガはアンダルシア州セビーリャ出身のグループで、ホアキン・サインス、マヌエル・ソート、セルヒオ・カルモーナ等が中心となって15年頃に結成されたらしい。16年に4曲入EPCD「ラ・ドゥダ」でデビュー、17年にファースト「フィエブレ」をリリース、フラメンコ要素を大幅に取り入れたスパニッシュ・プログレ系のニュー・カマーとして話題を呼んだようだ。本作は、25年にリリースされたセカンド・アルバムで、ファーストから8年振りの作品。メンバーは、ファーストと同じサインス、ソート、カルモーナ、フアン・カストロ、ラウル・ゴメスの5人編成で、基本的にファースト同様のフラメンコ・プログレを展開。朗々と歌い上げるタイプのスカっと突き抜けたボーカル、フラメンコ基調ながら美しいプログレ調アルペジオ等も適時交えたナイロン弦アコースティック・ギター、流暢な弾きまくり感十分のハードなエレキ・ギター、ヘヴィなグルーヴ＆ドカスカなリズム隊によるアンサンブルは、重厚かつ濃密で素直にカッコよく、フラメンコ的泣きを織り込んだプログレ調の楽曲、緩急のはっきりしたドラマティックなアレンジのハマりも上々。シンフォニック色やジャズ・ロック色、ハード色、フォーク色などの要素が、わりと絵に描いたような『フラメンコ・ロック』調に収束していて、ハイテンションで炸裂＆疾走する様はともかくも痛快。例えば、トリアーナやカルメン辺りが好きだった人も含め、プログレ系愛好家一般が楽しめる好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Flamenco Rock,Symphonic,Hard / Digi-Sleeve CD(2025) / aMARXE/Spain)
