スペイン/EUのRCA/ソニー・ミュージックから、見開きデジスリーヴでのリリース。ムジカ・ウルバナはバルセロナ出身のグループで、マルチ奏者兼コンポーザーのホアン・アルベルト・アマルゴースが、元マキナのメンバーたちと共に75年頃に結成した。本作は、78年にスペインRCAビクターからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのアルベルト・アマルゴース、カルレス・ベナベント(ex.マキナ,クラック,マックス・サンヤー,etc)、サルバドール・フォント(ex.マキナ,クラック,etc)の3人に、新たにジョルディ・ボネイ(ex.セクタ・ソネカ,etc)、マシュー・L・サイモン(ex.オレンジ・ゼン・ブルー,etc)、ジャウマ・コルタデラスを加えた6人編成を基本に、曲によって前作に引き続きアウロラ・アマルゴースが適時ゲスト参加。基本的にバカテク・ジャズ・ロック方面は変わらずだが、フラメンコ風味やRIO系のチェンバー・ロック色が薄れ、クラシック色とスペイン民謡風味が増していて、全体がバカテク系のフュージョン・プログレ色に収束。かなり『バカじゃないの』的な変拍子やポリリズムが随所で交叉していて、テンポ変化や畳み掛ける場面転換多用の複雑なアレンジも含め、かなり圧巻のバカテクさを堪能出来る。一糸乱れぬアンサンブルは非常に上等で、目眩く展開は凄く濃密、クラシックのオーケストラのような張り詰めた透徹感の連続で、管楽器やコードの美しさ、キーボードのエレガントさやリズムの上等さの中に、ベースの変態感が際立つ感じも面白い。ともかくも、わりと文句なしのバカテク系の好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury,Fusion / Digi-Sleeve CD(2016) / RCA/Sony/Spain,EU)