UKのReRメガコープから、24年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリリース。ムジカ・ウルバナはバルセロナ出身のグループで、マルチ奏者兼コンポーザーのホアン・アルベルト・アマルゴースが、元マキナのメンバーたちと共に75年頃に結成した。本作は、76年にスペインのセレステからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、アルベルト・アマルゴース、元マキナのユイス・カバナーチ(ex.アルレルス,メリディアナ,etc)、カルレス・ベナベント(ex.クラック,マックス・サンヤー,etc)、サルバドール・フォント(ex.クラック,etc)の4人編成を基本に、曲によってラッキー・グリ(ex.バルセロナ・トラクシオン,etc)、アウロラ・アマルゴースが適時ゲスト参加、プロデュースはラファエル・モール。概ね、バカテク・ジャズ・ロック方面なのだが、フラメンコ風味のスペイン臭とRIO系のチェンバー・ロック色、ラテン感内包のフュージョン色が交叉する、文字通りのクロスオーヴァー・サウンドを展開。クラシックとミニマルの要素を踏まえたエレピ、どこかフィル・ミラー調のギター、妙なラインで弾きまくるベース、フレーズ主体ながら流れをキープするドラム、チンドン屋的ユーモラスさを担保した管楽器などが適時絡むアンサンブルは、変拍子含みのテクニカルな楽曲&アレンジも相俟ってかなり圧巻。全体に、隠し味的なカンタベリー調のハミ出し感も感じられ、その意味ではかなり複雑な構成ながらメロディアスで聴きやすく、楽曲やアンサンブル全体を楽しむタイプとしても、個々の演奏を楽しくタイプとしても成立する、バカテク・プログレ方面の好盤と思う。チェコ・プレス盤
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury,Fusion / Digi-Sleeve CD(2024 Re-master) / ReR Megacorp/UK,Czech)