UKのHUXからのリリース。フォーカスはアムステルダム出身のグループで、69年にタイス・ファン・レール、マルティン・ドレスデン、ハンス・クレーフェルが結成したタイス・ファン・レール&ザ・リバプティスドを母体として、ヤン・アッケルマン(アッカーマン)(ex.ブレインボックス)加入後の70年にフォーカスに改名した。おそらく日本で一番著名なダッチ・プログレのビッグ・ネーム。本作は、76年の2月~3月にかけて行われたイギリス・ツアーでのライヴ音源を収録したもので、メンバーは、ファン・レール、フィリップ・カテリーン(ex.パスポート,プラシーボ,etc)、ベルト・ラウテル、デヴィッド・ケンパーの4人編成。BBC音源なので音質はクリアでバランスもよい。アッカーマンがいないので無視しているリスナーも多いかも知れないが、ファン・レールの涼しげなエレピ、繊細でダイナミズムが見事なカテリーンのギター、相変わらず太くてドライヴするラウテルのベース、細かいが疾走感のあるケンパーのドラムによるアンサンブルは素晴らしく、非常に演奏性の高い端正なジャズ・ロック/フュージョン・サウンドを堪能出来る。カテリーンの持ち曲「エンジェル・ウイング」では、およそ文句なしの炸裂を見せていて、パスポートの「ドルディンガー・ジュビリー 75」のヴァージョンとも甲乙付け難いカッコよさで、例えばこの1曲だけでもチェックする価値は十分。いわゆるフュージョンの軽さはなく、「悪魔の呪文」もハードにキマっていて、演奏を楽しむタイプのテクニカル・ジャズ・ロック系として文句なしにカッコいい。ジャズ・ロック/フュージョン系愛好家なら、素直に楽しめるだろう好ライヴ盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Fusion / Jewel-case CD(2004) / HUX Records/UK)