ドイツのヴァルハラ・レコードから、06年新規リマスターでのリシュー。アクリタスは、元ポールのスタヴロス・ロガリディスが、元ボアボウリアのアリス・タソウリス、ジオルゴス・タソウパキスと共に72年に新たに結成したグループで、本作は73年にギリシアのポリドールからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ロガリディス、タソウリス、タソウパキス、ディモス・パパクリストウの4人編成で、プロデュースはロガリディス。全編に渡って炸裂感のあるヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開していて、アフロディティス・チャイルドの「666」のヘヴィな部分ばかりが連続して出て来るような印象で、ゆるさのあるアシッド・フォーク系だったポールやビート系だったボアボウリアとは、かなり趣を異にするサウンド。いかにもギリシア的な独特の乾いた質感と、エキゾティックなバルカン民族音楽色、ELPを彷彿させるクラシカルな高速展開部分も含め、これは確かにプログレかも知れないが、ソクラテスや初期ヴァンゲリス、アフロディティス・チャイルド辺りをゴタ混ぜにしたようなサイケ感覚も満点。演奏は上等で文句なしにカッコよく、イタリアン・ロックにも通じるドカスカ感とヘヴィネス、濃密なギラギラ感も十分で、サイケ風味のヘヴィ・シンフォニック方面として、「666」が好きな人は勿論、プログレ愛好家なら広く一般に楽しめるだろうかなりの好盤と思う。カッコよし!。
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(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2006 Re-master) / Walhalla Records/German)