ポーランドのスビグニェフ・ザイフェルト・ファウンデーション(ZSF)から、3面開きデジパックでのリリース。スビグニェフ・ザイフェルトはポーランドのクラクフ出身のヴァイオリニスト兼サックス奏者で、ジャズ・ヴァイオリニストのビッグ・ネームの1人。68年にトマシュ・スタンコ・クィンテット(TSQ)でサックス奏者としてデビュー、73年にドイツに移住してヴァイオリニストとして活動を始め、76年以降はニュー・ヨークを拠点にソロや幅広いセッション活動を為したが、79年に白血病で32歳の若さで夭折した。本作は、タイトル通り76年1月18日のスイスのゾロトゥルンでのライヴを収録した初出発掘音源盤で、国内のマーキー/ベル・アンティークが17年ZSF輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、ライナーは坂本理。メンバーは、ザイフェルト、ミシェル・エール、ハンス・ハルトマン(ex.グルグル,TSQ,etc)、ヤヌシュ・ステファンスキ(ex.ハンス・コラー・フリー・サウンド,TSQ,etc)の4人編成で、ポーランド、ベルギー、スイスの混合バンドのヴァリオスフェアーズ名義での演奏。概ね、ザイフェルトの火を吹くようなヴァイオリンを軸とした、前編に渡って炸裂し続けるジャズ/フリー・ジャズ方面のサウンドを展開。エレガントにツボを押さえるピアノ&エレピ、ドライヴ感満点のウッド・ベース、饒舌に叩きまくるドラムも一体となって疾走する演奏は、ともかくも圧巻でコール&レスポンスも非常に見事。全てこの後77年の「スビグニェフ・ザイフェルト」と「マン・オブ・ザ・ライト」の2枚のスタジオ盤で発表される楽曲も悪くなく、痛快な演奏を堪能出来るバカテク系文句なしの好盤と思う。音質・バランスも全く申し分ない。
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マーキー盤
(Progressive/Jazz,Free Jazz / Digi-Pack CD(2019) / Belle Antique,Zbigniew Seifert Foundation/Japan,Poland)