ポーランドのGAD(グレート・オーディオヴィジュアル・ディスカヴァリーズ)レコードから、ボーナス2曲を加えての、24年新規リマスターでのリシュー。SBBは、元ブレイクアウトのヨセフ・スカーチェクが中心となって71年にシェミャノヴィツェ・シロンスキェで結成されたグループで、SBBとはシュレジアン・ブルース・バンドの略称。71~73年はニーメンのバックを務め5枚のアルバムを制作、74年にバンド単独でファースト・アルバムをリリース、それ以降40年以上に渡って現在も活動を続けるポーランドを代表するロック・バンドの1つ。本作は、75年8月のグダニスクのラジオ・スタジオでのセッション音源で、19年にGADから初出発掘音源盤としてLPリリースされた本編4曲に、同じ時のセッション音源2曲(04年メタル・マインド盤「アンソロジー 1974-2004」、05年メタル・マインド盤「ロスト・テープス Vol.1」収録)をボーナス収録したCD化盤。メンバーは、スカーチェク、アンティモス・アポストリス、イェジー・ピオトロヴスキーのトリオ編成、プロデュースはミハウ・ウィルチェンスキ。インプロを基調としたセッション・マテリアルに、パートによって多少のオーヴァーダブを交えた音源なのだが、一度始めたら必ず盛り上がるというか、爆発的な炸裂アンサンブルは非常に圧巻で、スカーチェクがベースを弾くギター・トリオ編成の曲などは、ほとんどハード・ロックとして素直にカッコいい。最初からカっ飛ばしている疾走感満点の曲や、スカーチェクのファースト・ソロに収録され、「ゴーイング・アウェイ」でも一部フレーズが使われることになる5曲目も含め、ともかくもアポストリスがギターを弾きまくっていて、初期のハード・ロック調を堪能出来るわりと文句なしの好盤と思う。えらいカッコよし!。
輸入盤
(Progressive/Blues,Hard,Fusion / Jewel-case CD(2024 Re-master) / Gad Records/Poland)