ポーランドのGAD(グレート・オーディオヴィジュアル・ディスカヴァリーズ)レコードから、76年のポーランド国営ラジオ・セッション音源(76年チェコのスープラフォン盤「SBB」収録)と、本編1曲目の原曲となった舞台劇「マルチェフスキ」の劇伴音源の計2曲をボーナスで加えての、20年新規リマスターでのリシュー。SBBは、元ブレイクアウトのヨセフ・スカーチェクが中心となって71年にシェミャノヴィツェ・シロンスキェで結成されたグループで、SBBとはシュレジアン・ブルース・バンドの略称。71~73年はニーメンのバックを務め5枚のアルバムを制作、74年にバンド単独でファースト・アルバムをリリース、それ以降40年以上に渡って現在も活動を続けるポーランドを代表するロック・バンドの1つ。本作は、76年にポーランドのポリスキー・ナグラニア・ムーザからリリースされたフォース・アルバムで、メンバーはファーストから不変の、スカーチェク、アンティモス・アポストリス、イェジー・ピオトロヴスキーのトリオ編成、プロデュースはヤツェク・ズロトコフスキ。基本的には、ファーストから一貫しているヘヴィ・シンフォニック路線上の重厚かつドラマティックなサウンドで、前半はゆったりした雄大さで浮遊感が強く、最初から大炸裂を期待すると少しジレてしまうかも知れない。ところがしかし、後半でアンティモスのギターが炸裂する辺りに盛り上がりのピークがあって、そこに至る過程として前半が存在している印象で、その意味では「フォロー・マイ・ドリーム」辺りと近似するタイプの構成。ボーナスも重厚で素直にカッコよく、この時期のSBBにハズレはないという感じ。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Blues / Jewel-case CD(2020 Re-master) / Gad Records/Poland)