ポーランドのユニバーサル・ミュージック・ポルスカからのリシュー。SBBは、元ブレイクアウトのヨセフ・スカーチェクが中心となって71年にシェミャノヴィツェ・シロンスキェで結成されたグループで、SBBとはシュレジアン・ブルース・バンドの略称。71~73年はニーメンのバックを務め5枚のアルバムを制作、74年にバンド単独でファースト・アルバムをリリース、それ以降40年以上に渡って現在も活動を続けるポーランドを代表するロック・バンドの1つ。本作は、タイトル通り78年7月2日のデンマークのロスキレ野外フェスでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、05年メタル・マインド盤9CDボックス「ロスト・テープス Vol.1」のバラ売り。メンバーは、スカーチェク、アンティモス・アポストリス、イェジー・ピオトロヴスキーのトリオ編成で、79年「ウェルカム」から1曲(1曲目)、78年「フォロー・マイ・ドリーム」から2曲(2,5曲目)、78年「Ze Slowem Biegne Do Ciebie」から1曲(4曲目)、79年ポルスキー・ナグラニア・ミューザのレーベル・サンプラー「Zapraszamy Do Trojki 2」収録曲1曲(3曲目)の計5曲のセレクト。スペイシーなシンセ&キーボード、ブルージーなギター、ドカスカのドラムによる、ヘヴィ・シンフォニック調の炸裂プログレを展開していて、曲目もこの時期のライヴでは定番という感じだが、概ねどの曲もスタジオ・ヴァージョンより盛り上がりのピークが高く、濃密かつ重厚なアンサンブルは素直に圧巻。全体にキーボードが派手な印象だが、ここぞという時に弾きまくる太いギターのハマりも上々で、ともかくもカッコいい好ライヴ盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic,Blues / Jewel-case CD(2019) / Universal Music Polska/Poland)