ポーランドのユニバーサル・ミュージック・ポルスカから、17年新規リマスターでのリシュー。スリップ・ケース付で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。SBBは、元ブレイクアウトのヨセフ・スカーチェクが中心となって71年にシェミャノヴィツェ・シロンスキェで結成されたグループで、SBBとはシュレジアン・ブルース・バンドの略称。71~73年はニーメンのバックを務め5枚のアルバムを制作、74年にバンド単独でファースト・アルバムをリリース、それ以降40年以上に渡って現在も活動を続けるポーランドを代表するロック・バンドの1つ。本作は、74年6月29日のポーランド全国歌謡祭でのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、6月28日の前夜祭でのライヴ音源1曲をボーナス収録。メンバーは、スカーチェク、アンティモス・アポストリス、イェジー・ピオトロヴスキーのトリオ編成で、ファースト・アルバムのリリース直前のタイミング。基本的には、ファースト収録の2曲(1,5曲目はMC)基調のインプロを軸とした演奏で、ラウドかつバンド感満点のサウンドを堪能出来る。粘っこいノリで弾きまくるギター、クラシカルで叙情的なピアノ、プログレ感十分のシンセ、ヘヴィでブイブイのベース、ドカスカで派手なドラム、どれもわりと圧巻の炸裂振りで、ほとんどハード・ロック調の濃密な盛り上がりは素直にカッコいい。初期のライヴ音源の中では1,2位を争う重厚さかも知れず、音質・バランスともに申し分なく、ともかくも文句なしの大好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Hard,Heavy Symphonic,Blues / Jewel-case CD(2017 Re-master) / Universal Music Polska/Poland)