ドイツのGTRから、03年新規リマスターでのリシュー。(チェスワフ・)ニーメンは、現ベラルーシのグロドノ近郊のヴァシリシュキ出身のポーランド人シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ニーメンが生まれた39年当時は、ヴァシリシュキはポーランド領だった。ポーランドを代表するロック・ミュージシャンの1人で、60年代の中頃からサイケ・ビート・グループを率いて活動、70年代以降はデビュー前のSBBや、マハヴィシュヌ・オーケストラ関連、ECM系のミュージシャンをバックに従えたプログレッシヴな作品をリリースした。本作は、74年にドイツのCBSからリリースされたナインス・アルバムで、ニーメンを中心に、ジョン・アバークロンビーやミハル・ウルバニアク、ヤン・ハマーやリック・レアード、スティーヴ・カーンといった、マハヴィシュヌ・オーケストラやECM系の錚々たるミュージシャンが参加。ニーメンのボーカルは全編英語で、バカテクなバック陣に乗せてメランコリックな泣きのメロディを気持ちよくシャウトしていて、アンニュイな重さを放つ楽曲とプログレ的アレンジのバカテクな演奏が奇妙なマッチングを見せる。特に、ミサ調のイントロから大盛り上がりを見せる、15分に及ぶタイトル・ナンバーは圧巻で、まとわりつくような質感の濃密なボーカルは、ともかくも独特でインパクト大。東欧プログレ的イモっぽさとフュージョンの洗練感が交叉する、聴いてビックリのけっこうな好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Heavy Symphonic / Jewel-case CD(2003 Re-master) / GTR/German)