ポーランド/EUのポリスキー・ナグラニャ・ムーザ／ワーナーから、16年新規リマスター＆3面開きデジスリーヴでのリシュー。ポリッシュ・ジャズ・シリーズvol.24で、分厚いブックレット付。ミハル・ウルバニアクはワルシャワ出身のヴァイオリニスト兼管楽器奏者で、60～70年代は主にミハル・ウルバニアクズ・グループやコンステレイション名義でポーランド、ドイツ、北欧を渡り歩き、73年に活動の拠点をニューヨークに移してフュージョン名義やソロ名義で活動したビッグ・ネーム。ドン・シュガーケン・ハリスやジャン・リュック・ポンティと共に参加した、71年のニュー・ヴァイオリン・サミットでも知られていると思う。本作は、71年にポーランドのポリスキー・ナグラニャ・ムーザからリリースされたグループ名義ファースト・アルバムで、71年1月にワルシャワ・フィルハーモニック・ホールで行われたワルシャワ・ジャズ・ジャンボリーでの演奏を収録したライブ盤。メンバーは、ウルバニアク、アダム・マコウヴィッチュ、パヴェル・ヤジェンプスキ、チェスワフ・バルトコウスキのクァルテット編成。概ね、オーソドックスなパートとフリーなパートが入り乱れながら、インプロでソロを回してガンガン盛り上がる感じの演奏を展開していて、典型的なジャズ基調の楽曲やテーマながら、結果としてジャズ・ロック調の盛り上がりに収束していく面白いサウンド。時折エフェクトもカマせたヴァイオリンや、各種サックスを適時持ち替えながら弾きまくり＆吹きまくりのウルバニアクに劣らず、他の3人もけっこう饒舌かつ濃密に炸裂していて、わりとバンド感十分の好ライヴ盤と思う。
輸入盤／デットストック入荷
(Progressive/Jazz,Jazz Rock / Digi-Pack CD (2016 Re-master) / Polskie Nagrania Muza/Warner/Poland,EU)
